ドクターヘリ出動、、結構多い転落事故、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/204d3e6a0fc24e06a951a2d207b6f121f2e58055
15日、熊本で植木の剪定中に脚立から転落した方が剪定はさみが腹部に刺さって重体となる事故が起きて、ドクターヘリが出動したようです。
落ちるとか転落事故がドクターヘリ出動のキーワードになっているようですから、人がどこかから落ちるということは結構 命にかかわるような危険性が高く、普通に落ちただけでも2メートル以上ならドクターヘリ出動と決めているところもあって、大変な重傷を負うことがあるようです。
さらに今回のニュースのように、剪定はさみが腹部に突き刺さるような事例は下手をすると死ぬ可能性すらあります。
剪定ハサミ程度ならまだよいほうで、経験した事例では、落ちた時にエンジン草刈り機で足首が皮一枚でつながっていた事例や、チェーンソーなどは恐ろしいことになります。
また転落するときに耕運機に乗ったままや、10トン以上もあるユンボに乗ったまま落ちると即、命が危なくなります。
ユンボは下敷きですが、耕運機の場合は下敷き以外に、畑を耕す回転刃が、1件は顔に、その他、足に刺さった例は数件以上あります。
回転する刃は円周状に曲がっていて軸に固定されているので、そのままでは抜けないので、止めているボルトを外すか、刺さった傷口をメスで広げて抜いたことがありました。
工事現場では高い建物の工事中に鉄筋を組み立てていて、組み立て中のとがった鉄筋に転落し、足と腹部に鉄筋が貫通して中釣りになった事例すらあり、患者さんの体をクレーンで吊り下げた状態で刺さったまま、エンジンカッターでその2本を切り取って、搬送し、病院到着後に手術で抜き取った例がありました。
転落の原因が不注意でバランスを崩すのが普通ですが、交通事故と同じように脳疾患や心筋梗塞による意識喪失もあるようです。
剪定や農作業には季節性もあるほか、登山者の滑落も季節性のある転落事例と言えるかのしれません。
いずれにしても、入電する患者情報に転落とあれば重傷を想定して飛んでいくことになります。
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重機など労災事故は悲惨、、、

熱海の土砂崩れ現場で重機による復旧作業中、川に転落した作業員がドクターヘリで搬送されたのですが死亡されたようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5998a0fe28deaacc2fbd92c7177b832e69d6ad4b
山間部の乱開発が土砂の流出災害を招き、その復旧作業中の方が死亡されるとは、一つの大きな国の方針が次々と災難を招くという連鎖反応が起きている様子です。
山間部の重機などの機械類による労災事故は一定の確率で起き、けがなどの症状が厳しいうえ、救急に時間がかかる僻地や山間部ということで、ご本ににとっては大変不利な状況があります。
ということでドクターヘリが要請される事態も多くあり、厳しい現場へ何回も飛んだ経験があります。
ドクターヘリの導入前には山間部の送電線鉄塔建設現場でも重機が横転して下敷きになって、救出できないのですぐに飛んできて重機を釣り上げてくれというような要請もあったことがあります。
送電線建設現場で使用される重機は20トン以上もあるのが普通で、ヘリの機種の能力に合わせて地上で10個以上に分解して空輸し、現場では小さなクレーンを使って再組立てします。
片方でも浮かせれば救出できるのでという要請でしたが、3トンしか吊れないのでとても無理だとお断りしたことがあります。
また、チェンソーやウインチの事故も悲惨ですが、ウインチに両腕を巻き込まれて両方とも轢断という事例に遭遇したとき、搬送中の患者さんが医師と会話をしているのを聞いて人間の生命力の偉大さに驚いたものです。
いずれにしても、救急医が現場にいち早く着いて、救出しながらの救急医療行為は患者さんにとっては神の手の助けのように映ることでしょう。
このような大変厳しい救出現場へドクターヘリで医師看護師を送り込むことは大変重要なドクターヘリの任務であり、厳しい条件の離着陸技術を向上させることはドクターヘリパイロットの日常からの大きな努力目標でしょう。
昨日は歴史ガイドで14キロ歩き、疲労困憊で寝てしまってお昼の更新となりました。
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