荒い着陸、、、

荒い着陸

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ツイッターでドクターヘリが着陸時に転覆寸前の動画が公開されています。

 読者の方からの投稿で見ることが出来ました。

 携帯カメラが普及しているこの世の中、どこでだれが撮影して公開するかわかりませんので、大変な世の中になったものです。

 「荒い着陸」で検索すると背風と思われるやや荒れた吹き方の中、アプローチの最終局面で不用意にいつも通りに高く入り、高い所で速度を切ってしまって一挙に落とされています。

 思いっきりパワーを入れて沈みを止めようとしていますが、ローターがセットリング気味になってコントロールが効かなくなっている様子がわかります。

 もちろんパワーは100%の制限を大きく超えているように見え、パワーコントロールが荒すぎてテールローターのコントロールが着いていかず、しっぽを大きく振られています。

 秦野の場合はこの時点でBK特有の非力なテールロータの能力が追い付かずに回されてしまったようです。

 たまたま、落着した時に機体があまり大きく傾いていなかったので、反発がコントロール内だったので、ダイナミックロールオーバーに入らなくて転覆は免れたようですが、ほぼ以前の秦野の事故と同じ状態ですが運が良かったようです。

 スキッドの左後ろの部分、一点で接地していますので、その部分に大きく力がかかって、ハードランディングの特別点検が必要かもしれません。

 地上支援の消防はちょうど着陸方向の前で誘導しているように見えましたが、素人が誘導する着陸方向を安易に信じてはいけない事例かもしれませんが、風が荒れているときは慎重に着陸方向を決める必要があります。

 この事例は断定はできませんが、個人的な能力にもよりますが、一般的に経験の浅い新米パイロットが起こしやすく、パイロットの従事資格の、経験飛行時間を2000時間から1000時間に緩和するとこのようなことが起こりやすくなることは当然でしょう。

 必要がないのに、安易に高いアプローチをしない、最終進入で高くしない、風の状態によっては速度コントロールを極めて慎重にすることなど、油断大敵でしょう。

 かくいう私も35年16000時間で10回程度はあったように思いますが転覆は免れていますので、良く反省してより慎重な着陸をすることを身に着けるしかなさそうです。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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