9月20日は空の日 空はだれのものか???



 https://www.mlit.go.jp/koku/03_information/02_sora/index.html

   空の日は、「民間航空再開40周年にあたる平成4年(1992年)、より多くの皆様に航空に対するご理解と関心を高めていただくとの趣旨により、9月20日に「空の日」、9月20日~30日に「空の旬間」が設けられました。」 とあります。

 ということなので、空はだれのものかと言えば民間航空のものと言う考え方での行政が行われているようです。

 今日の写真は、聖徳太子が建立された四天王寺の五重塔と、その後ろにある現在の五重の塔のともいえる日本一の高層ビル天王寺ハルカスが空に向かってそびえる絵です。

 実はこの五重塔の時代は空はだれのものでもなく、遠くからでもだれでも拝めるように、お釈迦様のお墓として仏教のシンボルとして建立されたもので、当時は何の規制もなかったようです。

 その後1400年も過ぎて、大阪にも高層ビルという強い必要性があったものの、関空開港でも閉鎖しなかった伊丹空港の制限空域があって、まさに空は民間定期航空のものだったようですが、あまりに強い要求で伊丹空港を閉鎖することもなく空域が変更されてハルカスが建ったのは、必要のない縄張りがみんなのものに返されたということのようです。

 つまり関空が開港したあと、予定通りに伊丹を閉鎖していたら、大阪市内にどれだけの高層ビルが立ち並んで発展したかだれも追及しないのは、空は民間空港のものだと言い張って、本来の人々のために返さないからでしょう。

 さて静岡県では100グラム以上のドローンで鉄道イベントの撮影を無登録で行ったと、マニアの方が検挙されたということがニュースとなっています。

  https://news.yahoo.co.jp/articles/bbca203c1197f54faf2fb5d99aa10f8bb5de804f

 もちろんこれは新しくドローンの規制を行うようになったことで警察が検挙せざるを得なくなったからで、このようなことが果たしてまともな法治国家がやることなと呆れますが、当局はまともな顔でやっているようです。

 さらには空飛ぶ自動車なるものが万博の目玉にするということで、いわゆる規制は最小限にしてとにかく飛ばせと言う強い偏向行政が実行されるようですし、医療関係の輸送などを無人ドローンで実現しようとすることも、恣意的な行政での後押しで実現を目指しているようです。

 要するに空は行政のもので、適当な政治圧力や、踊らされる民意でどのように空を使うかはいい加減に決められているようで、これも小型機やヘリコプターの空を大きく浸食するとになりそうです。

 9月20日は空の日だそうですから、基本に立ち返って空はだれのものかを考え直す良い機会とした方がよさそうです。

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事業として航空機を飛ばすには、、、、

和歌山 (4)


 https://news.yahoo.co.jp/articles/edb56b1b557902240af8a62a5ccc557a315da7c6
 
 
 航空関係者でもあまり気が付かないような犯罪がめずらしく検挙されたようです。

 過去に少し取り上げたのですが、飛行機は何で飛ぶかという設問で普通には燃料ですと言うのが正しい答えなのですが、航空関係に従事する人のなす仕事によってその答えは千差万別なのです。

 操縦士はぱいろっとの操縦によって飛ぶと答え、整備士は規定通りの検査整備で飛ぶと答えるのですが、航空行政の役人や会社の運航管理の人間は何と、航空機は書類によって飛ぶと答えるのです。

 自家用機が飛ぶには航空機の製造会社のマニュアルに従って飛べば十分なのですが、事業として客や荷物を運んだり、航空機を飛ばして写真撮影や調査を事業としてやる場合、航空機を安全に飛ばすことを一から十まで、安全に飛べるということを証明しないと事業認可は降りないことになっています。

 その安全を証明するものは、航空局に提出する数多くの書類ということになります。

 どうも九州の航空会社に勤務していた社員が新しく、おなじ航空機を新たに飛ばす会社に引き抜かれ、会社を立ち上げるための申請書類を作成するために、やめる会社のパソコンからUSBメモリでコピーして持ち出したことがばれて逮捕されたようです。

 ニュースではハイジャック時の緊急対応マニュアルなどと報じていますが、提出する会社の名前に書き換えるだけで審査は通るでしょう。

 実は提出する書類類は多分大きな段ボール箱2杯くらいにはなると思いますが現に運航している会社のものなら、会社名を変えるだけで通るでしょう。

 おおきなところでは、運航規程、整備規程、訓練規定、審査規定、乗務割規定などなど、航空機を飛ばすにあたって安全に飛ばすための必要な規定類を完璧に作って審査に合格して初めて飛ばせることになるのですが、同じような会社ものを手に入れて作ることが一番早いでしょう。

 MRJの型式認定も同じようなことなのですが、これは実際の機体の構造を審査基準に合わせて作り、それを最終的に書類で証明するという作業になります。

 事業開始前に必要な書類を作り、それを人員資格や設備、整備場所や工具類、訓練済に証明などすべてをそろえで運航前検査に合格し、初めて事業として乗客から金を取って飛ばせることになりますが、新潟の会社はまだいつから飛ばせるめどがついていないようです。

 犯罪で手に入れた書類をもとに作ったとして、基準を満たしていれば不合格とはできないけれども、多分ネチネチやられることでしょう。

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ドクターヘリ夜間飛行 パイロットは確保できるか?、、、

文字色47 (8)
  全国で50機以上あるドクターヘリが夜間飛行するには新たにパイロットが200人近く必要であることは確実なので、徐々に機数を増やすにしても相当思い切った手を打たないとパイロットの確保は難しいと言えます。

 そのほかのヘリ、防災ヘリや警察消防、海上保安庁などにもヘリが多数在籍していて、その数150機程度はありそうですから、パイロットは少なくとも300人程度はいそうですから、全部の公的なヘリのパイロットはすくなく見ても見て500人程度以上は必要でしょう。

 この中である程度の養成組織をもっているのは海上保安庁だけで、警察消防などは自衛隊のパイロット訓練コースで臨時に入れてもらって養成しているようです。

 ということで現実に民間のヘリパイロットになろうとすれば、自費で民間の飛行学校で訓練を受け、運よく事業用操縦士の免許を取りれたうえで、民間会社などに採用されれば何とか夢を実現となりますが、2000万円程度の資金と、ある程度の学力、そして1年2年訓練を続ける生活力もいるようです。

 ということで堅実な学生は民間ヘリパイロットを目指すなら、より確実性の高い、定期便のパイロットを目指すことが普通のようです。

 免許っを取ってから、運よく民間ヘリ会社にパイロットとして就職することができても、初期のうちはほとんど飛べる仕事はなく、まともにドクターヘリのパイロットをできる経験を踏むまで最低10年程度はかかり、さらに夜間飛行ができる能力が身に着くなで20年程度、5000時間程度は経験が必要となります。

 そんなパイロットが200人もどこを探してもいませんし、唯一計器飛行ができるレベルは自衛隊の定年近いパイロットしか該当しないでしょう。

 ならばどうするかとなると、やはり、大昔の農林水産航空協会の訓練性やその後の航空大別科のような制度で、訓練生が生活を心配しないで訓練に集中でき、ある程度将来が保証される制度を作るしかないでしょう。

 公的制度は訓練の内容を適切に設定して、一定レベルのパイロットを育てることができるほか、入学時の選抜試験において、不適者の排除がでできるほか、訓練途中の進度でも選抜できます。

 民間事業向けヘリパイロットの育成は、計器飛行やスリングホイスト、制限値着陸、夜間飛行など、ヘリの実用運航の訓練が自由にできるほか、国家的な集中訓練で費用対効果が確実に出せることでしょう。

 もともと危険性が高く、高い技術が必要なへりパイロットの育成なしで、多くの公的なヘリを飛ばすことはほほ、自殺行為と言え、今後も多くの犠牲者が出る危険性が高いことや事業そのものが成り立たなくなる可能性があるでしょう。

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空港の門限、運用時間、、、



 https://news.yahoo.co.jp/articles/4f824fb5cb1d3f35318cf933131ea49295e40ff4

 6日と7日 二日続けて大阪伊丹空港で門限の9時を過ぎるので離陸できなかった便や到着遅れを見込んで出発できなかったり関空へ着陸地を変更した便が続出したそうです。

 伊丹は航空局が出している正式な運用時間は24時間ですが、周辺地域との騒音防止のための協定で朝7時から夜は9時までしか離着陸できないような取り決めとなっているそうです。

 夜9時かでしか飛べないような空港は国際空港とは名ばかりのカタワ空港ですので、関西空港を1兆円以上かけて作り、伊丹は廃港するという約束で計画したのですが、今度は伊丹を残せと言う地元の逆の声で存続し、門限も改善されなかったようです。

 どうも騒音を声高に叫ぶのは一部の外国在日勢力や差別関係の勢力だという話もあるようですが、いずれにしても国際的な常識では国家の主要空港が夜9時にしまるなどと言う非常識はないようです。

 先日は福岡空港への門限に遅れた便が羽田に引き返し、途中で関空で給油し、真夜中の2時3時にやっと羽田にたどり着いたというような常識外れのこともあったそうです。

 自衛隊関係の飛行場はすべて24時間運用なのは、戦争は夜でもあるからで、周辺の住民の方は定期的な夜間飛行の訓練の騒音に協力しているようです。

 夜中に大きな騒音を出すなということはやはり、人間は夜寝るからだと思いますが、9時から寝る人はそう多くなさそうなので10時11時くらいが適当な時間だとは思いますが、やはり既得権ということでしょう。

 朝は7時くらいが妥当なところですが、地方空港は8時や8時半くらいが多いので、ヘリパイロットは夜遅くまで飲めたのですが、建設現場や林業は朝早いので、いつも頭を下げて早朝申請をして離陸させてもらっていました。

 インドネシアではどこの空港も暗いうちから飛んでいるのは、イスラムのムスクの屋根の巨大スピーカーからコーランの祈りが日の出前1時間くらいから町中に響き渡り、ゆっくり寝れませんでしたので、国民皆朝は早いようでした。

 数千億円以上もかけて作った空港を24時間使わないで、半日も飛ばないなどとは莫大な経済損失だと思うのですが、人権のほうが経済より優先しているようですので、いずれ日本は滅びるということになります。

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八尾空港



 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%B0%BE%E7%A9%BA%E6%B8%AF

 私は東大阪の出身で高校は八尾市内の山本高校、そのご自衛隊から民間ヘリ会社で定年まで勤め、八尾空港には合算で20年は勤務していたので、マイホームという感覚です。

 パイロットとして育ててもらったというか、一番長く勤務したのですが、ヘリなので実際の離着陸はほとんどが山の中という航空人としては少し変わった経歴です。

 すでに飛ばなくなって10年近く過ぎていますので、八尾空港が今どうなっているのかはよくわかりませんが、ネットで見ていると最近は年間の着陸回数が1万回を切っているようです。

 自分が飛んでいたころ、最盛期は年間5万回以上で、日本の空港の中でも2番目に多い忙しい空港だったと記憶しています。

 あまりの変化に愕然としますが、自衛隊など官庁関係のフライトは何年過ぎてもあまり変わらないでしょうから、民間のヘリや小型機の運行回数がいかに下火になってしまったかと嘆かわしい限りです。

 いかに技術が進歩して、空飛ぶ車が実用化して、自由自在に飛ぶようになったとしても、ほぼ需要が爆発するようなことはありえないと想像します。

 もはや八尾空港の存在意義はほぼなく、いっそのこと、自衛隊を含めて、奈良県の防災空港の開発に合わせて移転し、どうしても都会が良い報道ヘリなど一部は神戸へ移転し、70Haの広大な敷地を有効開発するべきではないかとさみしいことを考えてしまいます。

 つまり土地はその経済価値に合わせた有効な利用を優先するべきで、国有地であるからという理由で経済効果の見込めない使い方をいつまでもするべきではないと思います。

 というようなことを維新府政に呼び掛けてみてもほぼ聞く耳は持たないと思いますが、意外に大きな利権がありそうなので食いつくかもしれません。

 万博、IRで手一杯かな??、、、

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プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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