鉄筋が腹部に刺さり、、、、、

和歌山ドクターヘリ (74)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/1353bd4a90025ae46b926b39d39167f064d73ea0

 昨日 北海道で解体作業中の作業員が転倒して腹部に鉄筋が刺さるという、聞いただけでも恐ろしい事故があったようですが、患者は自ら鉄筋を抜いて、命には別状はなくドクターヘリも出動しなかったようです。

 実はこれと同じような事故例を和歌山ドクターヘリで体験した時の話を書いてみます。過去にも取り上げましたが相当古い話です。

 この他のニュースでアメリカでCH53E、海兵隊の大型ヘリが墜落して5名が亡くなっていますので、これも気になるニュースです。

 体に刃物などが刺さった場合は、無理に引き抜くと傷を大きくしたり、血管を切ったりして死んでしまう場合があるそうですから、救急医に任せると良いのですが、傷を大きくしないように抜くのはどうするのですかとフライトドクターに聞いたことがありました。

 刺さった部分のまわりを他を傷つけないようにメスで切り開いて抜きますと教えてくれましたが、その方法で耕運機の土を耕す丸い刃抜く現場に2回もいたことがありました。

 鉄筋が刺さった現場は紀の川沿いの県の下水処理場の新設工事現場で鉄筋工の方が3階部分から転落い、2階部分のむき出しの鉄筋に腹部と太ももの付け根の2箇所を突き抜けて、宙吊りになった悲惨な現場でした。

 ヘリを建設現場場内に着陸させ、救出の終了を待っていましたので直接見たわけではありませんが、、、

 痛み止めの点滴をした後、大きなクレーンを伸ばして、まずは患者をロープで釣り上げた状態にし、救急隊員がエンジンカッターで太ももと下腹部の鉄筋4箇所をエンジンカッターで切り、クレーンを振って患者を地面に降ろして、ヘリのストレッチャーに載せ替えました。

 どうやら奇跡的に内蔵や動脈は外れていたらしく、患者は意識があり、飛行中は鉄筋が出ているので当たるから痛いので、できるだけ静かに飛んでやってくださいと、冗談か本気かわからない指示が飛びました。

 患者さんは飛行中痛みで唸ってはいましたが、1月程度で退院され、奇跡的な回復でした。

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大災害時のヘリ運航、、、、



 https://news.yahoo.co.jp/articles/88e15119afe052f219196751e757ce990aa80827

 能登地震でストーブにかけたやかんの熱湯を浴びた5歳児が入院できずに4日後に死亡するという不幸な出来事があったそうです。

 やけどのよる発熱を感染症と疑われて入院できなかったそうですが、ヘリコプターで適切な病院へ搬送していればなくなることは防げた可能性があるのが残念です。

 地震発生後すでに10日以上過ぎて、各種のヘリコプターの運航状況が伝わっては来ているものの、その数はあまり多くないのはメディアの取材力が弱いのか運航が少ないのかよくわかりませんが、多くの人々を助けて飛んでほしいものです。

 ドクターヘリ防災ヘリなどが大災害時に他県へ飛んで安全を維持しながら多くの任務を成し遂げるには、何よりも過去の実務経験と、訓練がものを言うということがいえ、やはり実戦経験が少ない県のヘリは不安が残るということが言えるでしょう。

 非常時に他の地域へ飛ぶということは決定的に必要な各種の情報が限定されるということと、関連する他部門の組織や担当者などとの連携に不安があるということになります。

 さらに 少ない情報と連携不足の中で、災害時の任務には必ず、できるだけ早くという条件が重なります。

 このようなものを補うのは経験と技術と言うことになりますが、この能力を指揮監督する災害地域の組織指揮部門が掌握しているとは限らないということも重要な弱点なのですが、その点自衛隊には配下の航空機へのお指揮能力が一番有利と言えるでしょう。

 このような運航の実態はほとんど検討すらされたことはなく、最悪、烏合の衆がそれぞれ勝手気ままに飛び回るということになる可能性があるので、各航空機にかかる負担と不安は大きいと言えるでしょう。

 このような条件の中、そろそろ10日もなると派遣された航空機は厳しい運航環境の中でも、慣れと疲労と言う隙が出てくる可能性があります。

 ではどうするかと言うと、運行クルーを休ませるため交代させるということになりますが、交代要員がいなければどうするかは管理者が決めることですが、、、、、

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山形県ドクターヘリ 運行再開????

山形県

 https://www.ypch.gr.jp/topics/outline/2656.html

 山形県のドクターヘリを運航する山形県立中央病院が機体が損傷して運休していたドクターヘリが9月20日(水)の朝から運航を再開していますとお知らせがあったようです。

 このブログの読者の方から書き込みをいただいて初めて知って、いろいろとネットで調べてみましたがこの再開のお知らせだけで、いつから運休しているかや、機体の一部損傷はどのように起きたのかとか、機体のどこが壊れたとかまったく情報がありませんでした。

 山形県ドクターヘリは震災の次の年、2012年の秋から東邦航空の運航で始まったようですが、昨年度の春に運航会社が東北エアーサービスに代わっていていたのですが、事情はよく分かりません。

 ドクターヘリを運航する契約を結ぶためには故障などに備えて予備機を持っていることが条件となっていて、私が飛んだ5年間お世話になった会社では5機以上飛んでいましたが、運休した例はなかったように思います。

 ただ故障などでヘリを入れ替える時間がかかる場合を除いてであり、予備機がなかったり故障が直せない理由で運休と言う事例はなかったように思いますし、それが契約の条件だったと思いますので、今回のように予備機の手配が着いたので運航を再開しますなどと言うことはありえないと思われます。

 ドクターヘリが日本で飛び出したころ、運航契約を大手の会社で独占するために、厚労省に予備機を持たない弱小会社を排除する項目として条件に付けくわえさせた、独禁法違反まがいのカルテルのようなものだったと記憶しています。

 もう一つ気になる点は運航を休止したときの情報がどうしても見つからないことで、しかも機体が損傷したということらしいのですが、普通 損傷とは物理的に壊れることで、内部的な故障ではなく、飛行中ならローターを障害物にぶつけたり、地上なら、牽引車や燃料車がぶつかるなどで、飛行中や飛行準備中なら航空事故になります。

 県のドクターヘリなら、他の県や一般国民などに情報開示する必要はありませんが、県民は納税者なので正しい情報を知らせる必要はあるでしょうからどうも風通しはよくないようです。

 つまり、厚労省の国費と県民の納税で飛ぶドクターヘリは壊れて予備機がなくて飛べないことと、どこが壊れたのかなど、正しい情報を知る権利はあると思うのですがいかがでしょうか。

 私が知らないだけで、県民には十分な情報が届いているなら問題はないのですが、、、、

ドクターヘリホットライン、、、、



  ドクターヘリの出動を要請できるのは各地の消防指令、119番が入ると救急車の出動を司令する係の方で、使う電話はNTTの一般公衆回線で番号は消防と、救急病院などだけに公開されていて、一般の方はかけられないようになっています。

 消防や警察に緊急にで電話する場合は119番と、110番で緊急の要請をする人がいる場所から繫がる部署は県単位で決まっていますのでかけると自動的に決められたところへつながってしまいます。

 ドクターヘリホットラインは一般公衆回線のごく普通の番号を使っていて、その番号を知っている消防や病院しかかけられないようになっていますので、他の関係のない方からはごくたまに間違い電話としてかかってきますが、間違いですので、ヘリ出動の内容ではないことになります。

 ドクターヘリ指令室、管輅室には別の一般回線も引いてあるので、ホットラインは出動を要請する消防からの出動要請の一回目の通話だけで、その出動に関する第2報や3報はホットラインへではなく、他の回線へと言うことをお願いしてあるのですが、指令の方によってはホットラインへつなぐ方があって、その通報に出るまでは他の消防からの出動要請との聞き分けが付かないので、重複要請と聞き分けが付かないことになります。

 ということで各地のドクターヘリのホットラインの番号は公開されていなくて、これが一般に知れ渡ってしまうといたずら電話や迷惑電話が多くなると出動に支障が出ることになってしまいます。

 NTTの一般公衆回線には災害時優先番号と言う制度があって、電力会社やガス会社病院などにある複数の回線のうち、決められた番号の回線を災害時に優先する仕組みになっていて、回線が込み合っていても、これは入線を優先するのではなく、発信を優先的にできるようになっているそうです。

 私がいた会社では、本来ならこの回線の電話機には停電で使えなくならないような電話にするとか普段から分けておくべきなのですが、古くからの制度ですっかり忘れていて、阪神大震災の時には全く機能しませんでした。

 つまり大災害時などでは電話の回線の制限は発信を制限する仕組みになっていて、緊張感のない内容ののんびりした通話が緊急優先番号に入ると発信ができなくなるので、優先電話の制度が生かされなくなってしまいます。

 各地のドクターヘリホットラインはほぼ入線専用に使用しているので、優先制度の必要性は低いのですがそれでも万一に備えて優先番号制度の適用を受けておくことが必要でしょう。

 またホットラインは停電時でも使用でき、他の電話と入電の音を変え、ランプが着くようにしていて、他の電話との区別が容易につくようになっていますし、発信には必ず他の電話を使用することとなっています。

 ということでホットラインが入るとすぐにわかり、いち早く離陸するようになっています。

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女性活躍促進法とドクターヘリ、、、

CIMG3544とよおか

 https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2618

 最近、世界的にも女性が男と変わらない職域にどんどん進出できるような、法制度や社会体制を整備して、女性の活躍を促進するということが進められているようです。

 ということで航空自衛隊ではF15の女性の戦闘機パイロットが飛んでいるようですし、国会議員や大臣まで男女同数にするべしというような意見まであるようです。

 公明党も女性進出に積極的だそうですが、ドクターヘリも女性を積極的に使うべしというようなところまでは発言していないようです。

 医療関係で、看護師さんは圧倒的に女性が多い世界ですが、最近は男性看護師さんがかなり進出しているようで、特にドクターヘリの場合、業務がけっこうきびしい局面が多いので、比較的男性看護師が多いようです。

 フライトドクターは各病院には必ず在籍しているようで、多いところでは複数の方が大活躍しているようです。

 運航クルーに女性はいるかと言うと、運航管理には複数いるようですが、実際に飛ぶ、パイロット、整備士には日本国内では見当たらないようです。

 女性のヘリパイロットや整備士は国内大手の会社に複数在籍しているようですが、経験実力がドクターヘリを飛ばすレベルにはまだ届かないようです。

 しかし、近い将来パイロット整備士、運航管理の3名がすべて女性ということが実現できる可能性はあると思いますが、やはり積極的に運航レベルを上げていくような配置をして育てないと実現はないでしょう。

 その点アメリカは進んでいて、定期便の運航クルーと客室乗務員すべてが女性で飛び、関西空港へ来たというニュースがあったようです。

 ところがいろいろ情報に接していますが、医療用ヘリのパイロットが女性であるということを見聞きしたことがないので、女性ドクターヘリパイロットは女性パイロットにとっては、定期便の機長より難関なのかもしれません。

 ドクターヘリの夜間飛行と、女性のドクターヘリパイロットの実現は、各部門が積極的に取り組まないで、今のようにただ放置しているだけでは未来永劫実現はないように思います。

 女性のF15パイロットは女性活躍方針に従って航空自衛隊が採用して訓練すると決めたから実現した事例ですから、ドクターヘリの場合も厚労省と国土交通省が方針を決めて、実現を目指さないと女性ドクターヘリパイロットは生まれないでしょう。

 岸田総理以下、政府情勢すべてが、実は女性活躍促進法などただの建前だけで、本気で考えていないのだということなら実現はないでしょう。

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プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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