北海道 八雲で5人死亡の交通事故、、、、



 https://news.yahoo.co.jp/articles/9e00ec568517684a2e40d4147761a05e33e1aa90

 北海道 八雲でセンターラインをはみ出したトラックとバスが正面衝突し5名もの方が亡くなるという大事故が起きました。

 この事故に際して、同じような事故の再発防止策や、救急医療、事故原因とドライブレコーダーなどいろいろなことがあぶり出されてきています。

 バスに続いて走っていた車のドライブレコーダーが衝撃的な衝突の瞬間をとらえていて、この動画はいわゆる、報道面でも事故原因究明でも一級の価値のある動画で、ドライブレコーダーや防犯カメラの普及がいろいろと役に立つ実例で、航空機にもいち早い導入が必要なのですが、残念なことに当局の動きは鈍いようです。

 どんな方法でも事故の正確な原因がいち早くわかるということは、同じような事故が起きないようにするための一番重要な情報で、しかも報道の面でもこのような動画を流せるかどうかが、テレビ新聞のニュース価値を高めるうえで大変重要な点で、いわゆる視聴者スクープ情報が、事故後に多数飛ぶ取材ヘリの動画よりはるかに重要な動画となります。

 北海道の八雲は温泉地でありかつ噴火湾の漁港でもあっておいしい毛ガニを味わうことができる田舎町です。

 50年も前に植林地のエゾ松トドマツの幼木の食害をする野ネズミを駆除する仕事でお世話になったことがあり、航空自衛隊の緊急用滑走路があるほど比較的平らな広い土地で道路は居眠り運転に最適の地形です。

 ということで片側1車線の田舎の高速道路と同じように、高速で対向車線に飛び出すと相対速度150キロの激突となり、飛びこまれたほうは逃げ場がなくて、双方、命はありません。

 運転手に居眠りをするなと言っても生理現象は防ぎようはなく、ヘリのパイロットも同じような傾向が強いのですが、ヘリはあまりぶつかるものがなく、危険性はましなのですが、それでも送電線パトロールや生コン上げ下ろしをしていても寝てしまうことがありました。

 運転手という仕事も同じように居眠りとうまく付き合いながら走るのはヘリパイロットも同じだと思うのですが、できれば早く、センターライン維持機構や、逸脱警報、居眠り検知など普及をするとともに、センターラインを踏んだら大きな振動と音で警告するような仕組みも必要でしょう。

 一つの現場で短時間に5名も亡くなるような大事故では、1機のドクターヘリ、1名のドクターではとても対応できない恐れがあり、近隣のドクターヘリやドクターカーなどを投入する仕組みを整備したり、ドクターヘリが往復して多数のドクターを運ぶようなこともぜひとも必要でしょう。

 数多くの面で、多くの改善点があぶり出されるとは思いますができることからすぐに実行することは一人でも犠牲者を減らすことになるので、セクショナリズムにとらわれずぜひとも早く実行してほしいものです。

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D-CALL-NET とキーワード方式、、、



 https://response.jp/article/2023/04/25/370329.html

 車に通信機器を積んで情報サービスを提供するシステムがかなり普及しているそうで、その機能の一部を利用して人里離れた場所で人知れず大事故を起こした場合などに、ドクターヘリが自動的に飛んでくるという夢のようなものがD-CALLーNETだそうです。

 私が買った中古のカムリにも搭載してあるのですが、契約しなければただのナビで、前の所有者も契約していなかったようです。

 通信型のドライブレコーダーを利用した新しいシステムを自動車メーカーではなく自動車保険会社が2018年から運用しているそうなのですが、衝突時のショックなどのアルゴリズムを使用した従来型より実用性が高いようなのですが、それでもドクターヘリの運航システムにはほとんどなじまないようです。

 救急医療の効果は普通の病気と同じで、早期発見早期治療なのですが、このD-CALL-NETは早期発見には大変有効なのですが、はたして、早期治療に直結するかというと連携がむつかしいという点で厄介な問題がありそうです。

 ドクターヘリの場合、早期発見は担当外で、発見から出動依頼は消防機関が責任をもって行うということが決まっていて、ある程度のオーバートリアージを許容してすべての重症者を一人でも落とさないということで、キーワード方式で結果的に一部の軽症者にも対応することになってしまいます。

 D-CALL-NETの場合は早期発見には大変有効ですが、得られる位置情報や画像や衝突のショックのデータは契約で見守るオペレーターに送られては来るものの、そのデータにもとずいて、ヘリを飛ばすか、どこへ飛ばすか、どの消防の救急車を同時に依頼するかの判断ができないようで、生データを消防やドクターヘリ基地に送るそうです。

 そのような生データを受け取った消防やドクターヘリ基地要員が検討して、出動するかどうかなどいちいち検討しているようでは早期治療ができないでしょう。

 大体、ドクターヘリ基地ではキーワードにもとずいて、出動要請が入った場合に飛ぶか飛ばないかを検討するのは天候要因だけで、どこへ飛ぶか、症状はどうかなどいちいち検討しているような悠長なことをすることはなく、DーCALLーNETの生データなど受け取っても迷惑なだけでしょう。

 オペレーターは消防の指令に119番で症状と場所だけ伝え、ドクターヘリか救急車は通常通り判断して指令するべきでしょう。

 D-CALL-NETからの救急要請も通常の救急要請とは区別するべきではなく、通常の出動要請をするように運用を整理する必要があるでしょう。

 事故車両からの生データで自ら判断できないからと言って、消防やドクターヘリにその判断を要求して負担をかけると、他の救急要請に影響が出る可能性があり、特別扱いはするべきではないでしょう。

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心臓の弱いドクターヘリパイロット、、、

豊岡ドクターヘリ (1826)

 大手のヘリ会社で30年も勤めて15000時間以上飛んで大型ヘリで物資輸送も長くやったのですが、55歳にもなると腕も鈍ることもあったり、後進に譲るというようなこともあり、ついには地方のテレビ局のニュース取材の閑職につけられて、あとは定年を待つ身となりました。

 これでいよいよ終わるかというときに他社ならドクターヘリという面白そうな仕事もあるということで、定年3年前に年収半減に耐えてドクターヘリに乗ることになりました。

 その時に奥方が言うには「あなたには無理!!」の一言でした。

 自分自身も思い当たる節があり、それは下の娘が開腹受けたときの、数日後の担当医の回診の時にたまたま居合わせて、空いている隣の低いベッドに腰かけていて、傷口の消毒をして異常がないか見るというので、急に立ち上がってのぞき込んだら、卒倒してしまったのです。

 医者がそこへ寝かしてほおっておけと言ってたらしいのですが、気が付いて、立ち眩みだといいわけしても誰も聞いてくれませんでした。

 ということであなたは血を見るとだめでしょ、、、でした。

 すでに元の会社ではドクターヘリを先行して飛ばしていて、担当していた同年代の整備士が、飛行中に足を切断するから押さえてくれと頼まれたという凄惨な現場の様子を酒の席で笑いながらしていたものでした。

 別にじかに見なければ大丈夫だと言い聞かせてドクターヘリで飛ぶようになったのですが、結構慣れるものでしたが、轢断された腕を氷漬けにして,コパイ席で整備士に抱えてもってくれといわれたときには、できたら後ろにおいてくださいと頼んだものでした。

 写真はどうしても完全に止血できない大出血がキャビンの水抜きパイプを伝わって、外に放出されて、後部胴体から尾翼まで真っ赤になった時のものです。

 アメリカの医療用ヘリの情報によると、人間の体液はアルミ製の構造部分を腐食するらしく、事後には十分な洗浄が必要というような情報もあったりしていましたので、大量の水を流して洗浄していたようです。

 整備士は患者が乗るストレッチャーを直接扱うので、気の弱い子はサングラスを常にかけていたようです。

 ドクターヘリを飛ばしていると、飛行任務以外にもいろいろと苦労もありました。

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過疎地域の救急出動減少へ、、、、

豊岡ドクターヘリ (1161)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3afc3faaf58fc93a57247db98ebce52eafe4d587

 鹿児島県の奄美大島のドクターヘリの出動件数が、導入後は増加傾向であったものがいよいよ減少傾向になってきたとのニュースです。

 件数は横ばいであるものの、コロナの影響などで外出が減って、ヘリ要請が減ってきたとの分析していますが、私は全体的な人口減少と、特に段階世代に至る高齢者の人口が減少しだしたのではないかと思います。

 ドクターヘリを飛ばす仕事をしていると、対応する救急患者の年齢分布はどの県でも高齢者が占める割合は多く、過疎地域になるほどその傾向は強くなるようです。

 そして一般的には過疎地域になるほど高齢化率は高いようですし、しかもこどもが増えることもなく、働き手が従事する工場も少ないとなると、平均年齢に近づく高齢者の減少傾向は一挙に加速するものと思われ、今やその入り口に来たということでしょう。

 自分が現役であった10年前でも搬送する患者さんは、比較的都会に近い大阪、和歌山、兵庫でしたが、圧倒的に高齢者が多いように感じていましたが、今ではその傾向はさらに強いでしょう。

 それが離島を含む県や、地方の県ではさらにその傾向は進んでいることでしょうから、ドクターヘリの配置の再編成が必要となることでしょう。

 ある政党が主張するように、ドクターヘリ到着までの時間、全国15分カバー体制を構築するとなると、年間の飛行回数が極端に少なくなる地域が多くなり、出動回数が多い地域のヘリにはより負担が増えることになりそうです。

 もちろん過疎地域を切る捨てるというとらえ方になる部分が出そうなので、ヘリの配置の適正化には十分に検討をし、現在の体制にこだわることなく、柔軟に対応するべきでしょう。

 ということになると、何の意味もない県別体制の無駄、非合理性は一番に検討する課題なので、いきなり困難な壁が立ちはだかりそうです。

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ドクターヘリ 最大の効果、、患者にとって、、、

勝浦訓練 005

 救急患者が救急車で病院へ搬送される場合と、ドクターヘリで搬送される場合、患者にとって一番のメリットは何かという点で、ほとんど取り上げられない、というか当然のメリットがあります。

 それは何か、どういう点かというと、救急車の場合は悪名高い、たらいまわしということが起きる可能性があるということになります。

 救急患者のたらいまわしは、普通マスコミなどでは普通は、受け入れないでたらいまわし悪いように報道されることが普通なのですが、そのような報道はあまりに偏った考えであると医療サイドは言い訳しても、患者にとっては、手が空いている医者がいるにもかかわらず、受け入れてくれない病院が悪いということになるようです。
 
 ところが実はそのようなことではなく、けがや病気が重いほど、また専門的nで高度な処置が必要な症状の時ほど、いわゆる他の専門医や設備が十分でない病院で善意で受け入れるとこは患者にとっては最悪の事態になる確率が高く、やはりその時の症状に合う、ドクターがいて、設備が整っている病院が、少しくらい遠くても、時間がかかっても、受け入れるべきということになります。

 そのような病院はどこかというと、普通はドクターヘリを運航している病院ということになります。

 運悪く、その日のヘリ担当のドクターが、専門外でも、通常の3次救急の病院なら、今日は救急対象のどの科には誰が出勤しているか程度のことは瞬時にわかり、特殊な医療器材の在庫状況もすぐにわかり、地域での最良の医療が確実に受けることができ、たらいまわしにされるようなことはほぼありえないということになります。

 つまり、ドクターヘリを要請してもらった患者はその地域で、最良の医療を最短時間で受けることが保証されたようなものです。

 まったく、たらい回しがないか言うと、実は数件は体験したのですが、その中の例を取り上げてみると、動脈瘤乖離で人工血管が必要な患者をヘリに乗せ、基地病院へ飛行中、患者の体格に合うサイズが基地病院にないことが分かり、まったく着陸することなく、在庫がある他の病院へ直行し、フライトドクターも加わった緊急手術で患者が助かった例がありました。

 つまりドクターヘリは、たらいまわしでさえ、よりよい救急処置ができるという例で、これが地上の救急車ではほぼ絶対に出来えない救命医療であったとい記憶しています。

 ドクターヘリを要請してもらった救急患者は最善の救命処置が保証されたようなもので、ドクターヘリのバックには最高の救急医療体制が待っていてくれるということなので、皆さんが重症の急病大けがの場合、ドクターヘリが飛んできてくれることを祈ったほうが良いかもしれません。

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プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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