海保 操縦訓練性 耳抜きできず引き返し、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/492bfda48540fb94e0a2ba191f057e1312667549
ネットニュースに海保の操縦訓練性が降下中、耳抜きができなくなって、出発地の北九州空港へ引き返し、徐々に降下して着陸したというニュースが入っています。
インターネットのニュースにはこのような取るに足らない、何らニュース性がないつまらないニュースも多く出ていて、あきれる日が多いのですが変更ニュースや素人専門家のおかしな意見など色とりどりです。
とわ言えこのつまらないニュースを題材にブログを書こうとする筆者も同類項で文句も言えませんが、、、、
急降下するときに、内耳の空気が耳管を通して口腔のほうへ抜けないと鼓膜の外側の気圧が高くなって、激痛になり、へたをすると鼓膜が破れるそうです。
完全に抜けないと3000フィート 1000メートルでも破れるそうですから、破れたら重症となります。
旅客機で着陸前に飴を配るのは唾液を多く出して耳管の通りをよくするためだそうです。
写真は航空自衛隊の航空生理訓練の様子で、この急降下の状態はこの一連の訓練の最後にあって、確か1分間に3000フィートの降下に相当する気圧の上昇を体験します。
途中で耳抜きができなくなったら、加圧を止めて鼓膜が破れないようにしますほか再上昇してゆっくり降下し、無事に終われば訓練用のチャンバから出れますが、抜けなければ出れないことになります、、、、そんなことはありませんが。
飴を配ってくれませんので、米軍で内緒でガムを口に入れていたパイロットが、誤って気管に飲み込んで死亡した例があるそうです。
旅客機は普通、毎分500フイート以下の降下しかしないような着陸をしますので、ほぼ普通の人は耳抜きができないことは稀ですが、戦闘機は毎分3000フィートの降下はあり得ますので、飛行訓練に入る前には、耳管の詰まりを防ぐ意味で自分を含めて相当数が鼻中隔湾曲の矯正手術を受けた記憶があります。
海保の訓練機はセスナ172の軽飛行機のようですから、普通 毎分1000フィートていど以下の降下しかしないので、花粉症や風邪で相当調子が悪かったのでしょうか。
気圧の変化量は低高度ほど大きく、同じ3000フィート差でも20000フィート付近のと地上付近のそれでは半分以下の変化なので、地上付近の着陸降下では急降下が耳にこたえることになるほか、8000フィート以下は与圧を利かしていないので、もろに圧力差が出ます。
ドクターヘリの着陸も原則、降下率毎分500フィート以下なのですが、3000フィートを巡行すれば6分も前から降下する必要があり、どうしても急になるときには、階段状に降下する手を使います。
パイロットは空気圧や空気密度、外気温度などにも気を遣う状況があって、いろいろな知識が必要となっています。
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ファースト ソロ、、、、、

今日の話題はパイロットならだれもが通過してきた道で一生忘れない瞬間と言えばファースト ソロでしょう。
NHKの朝のドラマで、上五島、東大阪、パイロットというキーワードの女性パイロットのことを取り上げてやっているそうですが、一回も見たことがないので詳しいことはわかりませんが、ソロフライトのことを最近やっていたそうです。
大河ドラマも朝ドラも大昔はよく見ていましたが、戦後80年も過ぎているのに同じテーマでドラマを作るとか、同じ歴史上の人物ばかりをテーマにするとかあまりに知恵のないマンネリもいい加減にしたらということで、興味が失せました。
自分は東大阪出身で、上五島空港で214B、AS330と計2か月以上も訓練を受けたパイロットとしては今回は見てもよさそうなものですが、あまり興味がわかないというところです。
せっかくのテーマですからファースト ソロについてはパイロットとして、強い思い出がよみがえるので、取り上げてみます。
我々 航空自衛隊のパイロット訓練コース 71-B クラスは 1971年のB, Aクラスに続いて、2番目にパイロットの資格を与えられるクラスで、長友が叫ぶブラボー、Aクラスはアルファ、Cクラスはチャーリーでしたが、、、
1月ほど座学でみっちり絞られて、飛行訓練に入って、全員ほぼ10時間飛んで、いよいよ12時間過ぎたらファーストソロという一番大事な時に、自分が降りて交代した、自分のペアーの同期生が滑走路上から横転して、草地に墜落してしまいました。
接地操作が高起こしになって、教官の修正が遅れたためのようでしたが、幸いふたりともけがで済んだのですが。
、基地は10万時間の無事故表彰の寸前での大事故が起き、教官も学生も異常な緊張状態となってしまい、ソロ寸前の我々はどうなるのかと思ったものでした。
幸いひと月以内にはファーストソロに出してもらい、パイロットとしての門出はあまりにも厳しいものとなりました。
空自のパイロット候補生は規定時間否にソロフライトができなければ自動的にパイロットへの道は絶たれ、次の訓練は受けられないことになっていて、退職していく仲間を見送ることになります。
その後過程を進むごとに機種が変わり、その都度単独飛行の科目は様々あるのですが、離着陸のほか、単機でアクロバットを行うエアーワークソロ、夜間飛行ソロ、編隊飛行ソロなどなど次々と科目が進みます。
それでも忘れないのはファーストソロで、滑走路にラインアップして、スロットルを前に出す瞬間、ふと後ろの席を振り返って空っぽなのに感激し、エイヤーと離陸したものでした。
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ヘリコプターパイロットの訓練、、、、、

ヘリパイロットが行う訓練にはさまざまな種類があって、適宜適切に必要な事項について訓練を行って審査するという制度がないと、各種ヘリは安全確実に飛ばないことになります。
安全確実に飛ばないとどうなるかというと、任務遂行中に墜落して、けが人、死人など犠牲者が出ることになるか、ヘリが壊れる、あるいは任務が遂行できないということが起こります。
先日、中日本航空の物資輸送中のヘリがつり荷をぶら下げるロープを送電線に引っ掛けてあわやという事故がありましたが、パイロットの不注意や経路選定ミス、誘導整備士の不手際など多くの事故要因が考えられますが、今回のような特殊な飛行作業をさせるにあたって、訓練が適切であったかどうかも大きな事故要因となります。
群馬県防災ヘリが山岳地で雲にまかれて墜落した事故は、ベテランと言われていた、新人パイロットが長年に渡って、実はテレビ局の報道取材しか経験がなかったということが後になってばれていますので、訓練が不十分であったとしか言いようがありません。
このようなことを考慮するとき、ヘリパイロットの訓練には大きく分けて、その乗るヘリを飛ばすための訓練と、ヘリを使ってする仕事、ドクターヘリであるとか、防災ヘリであるとか、遊覧飛行であるとか、物資輸送であるとか、仕事をする上で必要な訓練の2通りの訓練があります。
もう一つあると言えばどの地域で飛ぶかという地理的な経験があります。
ある特定の種類のヘリを飛ばす訓練と審査認定は、ほぼ、航空局の審査官が試験で確認しますが、作業の能力があるかの審査は航空局の審査官が審査するだけの経験も能力もないので、運航会社や、消防警察、海保、などの運航主体が訓練と審査を行うことになっていますが、実態はピンキリで、ドクターヘリの場合などは全く訓練審査がないと言ってよい状態でしょう。
つまり 飛行経験が少ないピンキリのパイロットにとっては非常に大きな危険性がはらんでいる可能性があり、群馬の新人パイロットの防災ヘリがいきなり墜落したことと同じことが起きても全く不思議はないでしょう。
ドクターヘリの新人パイロットは地域の着陸地のうち、狭くて難易度が高い着陸地、屋上ヘリポートなど特殊なものについては実際に離着陸して、経験しておくべきでしょう。
地域内で特殊な地形や、送電線などが複雑発見しにくいような場所、降雪時や強風時に要注意な地域などは訓練を行っておくべきでしょう。
全国各地の新人ドクターヘリパイロットがこのような訓練を行っている様子がほぼないのですが、実は、実際に着陸する場所の多くは、人命救助の場合のみに航空局の事前許可なしに着陸するように取り扱っているので、訓練を目的の離着陸ができないことになっています。
1万時間も山岳地で物資輸送を専門にやってきたパイロットにとっては、全く問題にもなりませんが、1000時間程度のひよこならほぼ自殺行為となりますし、60歳近くて1万時間飛んでいても取材ヘリしか乗っていなければ相当な訓練が必要でしょう。
儲けがなければ成り立たない民間ヘリ会社にそのような訓練をやる余裕はなさそうなのですが、まさか民間会社自ら危険ですとは言えないでしょう。
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ドクターヘリの夜間搬送、熊本県、、、、??

https://this.kiji.is/581081419078943841?c=92619697908483575
熊本日日新聞のニュースによると天草から熊本空港へドクターヘリの夜間搬送訓練が行われたというようなニュースが出たようです。
簡単に言えば今流行りのファイクニュースと言うもので、記事の内容を読むと県などの要請で夜間の搬送に備えて、海上保安庁機が訓練で飛んだらしくて、ドクターヘリは全く関係ないようです。
過疎地域の山間部や離島から急患を自衛隊機や消防ヘリ防災ヘリ、海上保安庁機などで搬送することはすでに各地で行われていて、熊本県の天草地方もこのような運用をしたいということで海上保安庁や自衛隊と協議中らしく、今回は海上保安庁が要望に応えて実証訓練をしたようです。
記事の内容はファイクではないのですが、この内容でドクターヘリを出すことは、ドクターヘリの運航に対して大いなる疑問が出る可能性が高く、普通の市民ならドクターヘリがあるのになぜ飛ばないのだということになります。
海保や自衛隊消防、そして防災ヘリがすでに行っている夜間の転院搬送ならドクターヘリでも何時でも出来、やれと言うなら予算を取ってパイロットなど運航要員を3倍雇って24時間待機にすれば同じようなフライトはできないはずはありません。
ドクターヘリの夜間飛行の装備とパイロットの夜間飛行に対する能力は他のヘリと全く変わりはなく、いつでもできるのですが、一年365日年中通して24時間待機して、月に1回あるかないかの転院搬送に備えることは大変な無駄遣いで、過疎地域の要望で県などが予算を取ってやることには合理性は無いでしょう。
ドクターヘリを夜間を通して24時間運航とするなら、当然昼間と同じように守備範囲内のどこへでも15分以内にドクターと医療機器を届けるという飛び方をすることが出来るなら大いに合理性があるでしょう。
ところが今の状態では、夜間照明や気象観測設備と通報システムがなく、ヘリには特別に暗視ゴーグルや夜間見えない障害物などを識別する装置や、パイロットなどの特別な訓練と能力がない状態では昼間と同じようには飛べないということになっています。
この記事は大変無知な記者が良く調べもしないでドクターヘリと語句を記事に入れ、これを読む読者はドクターヘリの怠慢や夜間飛行能力を誤解し、なぜ飛ばないのだという意見に傾くでしょう。
なにしろドクターヘリを飛ばしている周辺にいる自称専門家、有識者がドクターヘリはなぜ夜間飛ばないのだ、なぜ夜間にホイストで重症患者を吊上げて救助しないのだと言い張る程度ですので、田舎新聞の記者が誤解するのは当然かもしれませんが、このような無知と誤解がドクターヘリ夜間墜落、5名死亡に繋がりかねない大フェイクニュースとなっています。
米軍ヘリ 返還地へ着陸

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190905-00000014-ryu-oki
沖縄で変換された土地に米軍機が着陸したというニュースがなり、着陸した米軍などを批判する趣旨の内容で取り上げられています。
新聞は革新系の琉球新報で,米軍出ていけ、日本政府けしからんと言う趣旨一貫した新聞で、いったん返還した訓練場に着陸するのはけしからんと言うことらしいのですが、今日の記事内容はそのような政治的な事ではありません。
実はこのニュースに掲載されている写真を見ての話題として取り上げたいのは、ヘリコプターとはこんなところへも着陸できるのかと言うことです。
周りはうっそうとした森で立ち木が一杯ですし、着陸した場所は傾斜している上、草ぼうぼうでテールローターやメインローターにいつぶつかってもおかしくない、大変厳しい場所と言えるでしょう。
米軍でなくても軍用ヘリは運航の安全性を過度に求めて規制する、いわゆる航空法の制限を受けませんし、訓練でない実戦ともなれば少々ローターが立木にぶつかっても任務の遂行が優先されることでしょう。
それにしても草木を少しちょん切る程度で済めば任務を継続できますが、硬い木にでも当たれば一瞬にしてヘリはぶっ壊れますし、限度を超えた傾斜地なら横転しかねません。
そのような条件で任務が遂行できるか、事故になってヘリをぶっ壊すかはパイロットがその現場、現場で判断し自らの経験と技量で、より高い任務を成し遂げることになります。
片や日本の公的に運航される防災ヘリなどを含めて民間ヘリは、離着陸の場合は障害物や着陸帯の面積など、ローターやテールローターが障害物にぶつかることは無いように保証されていますし、傾斜の具合も制限内であることが証明されていないと着陸できないことになっています。
唯一パイロット自ら自分の感覚で安全性を確認する必要があるのは、物資輸送での荷吊り、荷下ろし中の周りの障害物との離隔などを判断する場合です。
つまり同じヘリのパイロットであっても、米軍と日本の民間ヘリパイロットの間にはヘリの操縦上での安全性確保において、決定的な差があることを理解していただけると思います。
つまり米軍のヘリパイロットは自分の技量の範囲内で安全性を確保しながら、より高度な、難易度の高い離着陸や低空飛行を行い、日本のヘリパイロットは航空法で安全性を保障された中でしか飛ばないという大きな原則の違いがあります。
どちらが技術が上か、どちらがヘリの特性を生かしたより困難な飛行ができるかは一目瞭然となります。
つまり日本の民間ヘリパイロットは下手くそ、米軍のヘリパイロットはより優秀と言うことになりますが、日本の自衛隊のヘリのパイロットはちょうどこの双方の中間程度かなと想像します。
ドクターヘリなどの登場で、この点で少し問題点が出てきたのは、日本の航空法が改正されて、写真のような運航をパイロットの自らの判断で実施して、救助して良いとなったことなのです。
ヘリ導入以来、航空法で安全性を保護されていた日本の民間ヘリパイロットが、何の訓練もなくいきなり写真のような運航を強いられたら墜落事故は連続すると予想されますが、見事に防災へり3機が墜落し30人近い方が亡くなっています。
やはり写真のような訓練を常時行い、パイロットを鍛えて安全性に対する耐性と技量向上を図るべきでしょうけれども、訓練は従来の航空法で禁止されたままとなっています。
おまけに団塊の世代のベテランパイロットがどんどんリタイヤし、経験の少ない若年パイロットが機長で飛ぶようになっていて、写真のような離着陸はほぼできないということになりそうなのですがさて、どうしたものやらほとんど対策は出てこないようです。