ドクターヘリの夜間搬送、熊本県、、、、??

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 https://this.kiji.is/581081419078943841?c=92619697908483575

 熊本日日新聞のニュースによると天草から熊本空港へドクターヘリの夜間搬送訓練が行われたというようなニュースが出たようです。

 簡単に言えば今流行りのファイクニュースと言うもので、記事の内容を読むと県などの要請で夜間の搬送に備えて、海上保安庁機が訓練で飛んだらしくて、ドクターヘリは全く関係ないようです。

 過疎地域の山間部や離島から急患を自衛隊機や消防ヘリ防災ヘリ、海上保安庁機などで搬送することはすでに各地で行われていて、熊本県の天草地方もこのような運用をしたいということで海上保安庁や自衛隊と協議中らしく、今回は海上保安庁が要望に応えて実証訓練をしたようです。

 記事の内容はファイクではないのですが、この内容でドクターヘリを出すことは、ドクターヘリの運航に対して大いなる疑問が出る可能性が高く、普通の市民ならドクターヘリがあるのになぜ飛ばないのだということになります。

 海保や自衛隊消防、そして防災ヘリがすでに行っている夜間の転院搬送ならドクターヘリでも何時でも出来、やれと言うなら予算を取ってパイロットなど運航要員を3倍雇って24時間待機にすれば同じようなフライトはできないはずはありません。

 ドクターヘリの夜間飛行の装備とパイロットの夜間飛行に対する能力は他のヘリと全く変わりはなく、いつでもできるのですが、一年365日年中通して24時間待機して、月に1回あるかないかの転院搬送に備えることは大変な無駄遣いで、過疎地域の要望で県などが予算を取ってやることには合理性は無いでしょう。

 ドクターヘリを夜間を通して24時間運航とするなら、当然昼間と同じように守備範囲内のどこへでも15分以内にドクターと医療機器を届けるという飛び方をすることが出来るなら大いに合理性があるでしょう。

 ところが今の状態では、夜間照明や気象観測設備と通報システムがなく、ヘリには特別に暗視ゴーグルや夜間見えない障害物などを識別する装置や、パイロットなどの特別な訓練と能力がない状態では昼間と同じようには飛べないということになっています。

 この記事は大変無知な記者が良く調べもしないでドクターヘリと語句を記事に入れ、これを読む読者はドクターヘリの怠慢や夜間飛行能力を誤解し、なぜ飛ばないのだという意見に傾くでしょう。

 なにしろドクターヘリを飛ばしている周辺にいる自称専門家、有識者がドクターヘリはなぜ夜間飛ばないのだ、なぜ夜間にホイストで重症患者を吊上げて救助しないのだと言い張る程度ですので、田舎新聞の記者が誤解するのは当然かもしれませんが、このような無知と誤解がドクターヘリ夜間墜落、5名死亡に繋がりかねない大フェイクニュースとなっています。
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米軍ヘリ 返還地へ着陸 



 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190905-00000014-ryu-oki

 沖縄で変換された土地に米軍機が着陸したというニュースがなり、着陸した米軍などを批判する趣旨の内容で取り上げられています。

 新聞は革新系の琉球新報で,米軍出ていけ、日本政府けしからんと言う趣旨一貫した新聞で、いったん返還した訓練場に着陸するのはけしからんと言うことらしいのですが、今日の記事内容はそのような政治的な事ではありません。

 実はこのニュースに掲載されている写真を見ての話題として取り上げたいのは、ヘリコプターとはこんなところへも着陸できるのかと言うことです。

 周りはうっそうとした森で立ち木が一杯ですし、着陸した場所は傾斜している上、草ぼうぼうでテールローターやメインローターにいつぶつかってもおかしくない、大変厳しい場所と言えるでしょう。

 米軍でなくても軍用ヘリは運航の安全性を過度に求めて規制する、いわゆる航空法の制限を受けませんし、訓練でない実戦ともなれば少々ローターが立木にぶつかっても任務の遂行が優先されることでしょう。

 それにしても草木を少しちょん切る程度で済めば任務を継続できますが、硬い木にでも当たれば一瞬にしてヘリはぶっ壊れますし、限度を超えた傾斜地なら横転しかねません。

 そのような条件で任務が遂行できるか、事故になってヘリをぶっ壊すかはパイロットがその現場、現場で判断し自らの経験と技量で、より高い任務を成し遂げることになります。

 片や日本の公的に運航される防災ヘリなどを含めて民間ヘリは、離着陸の場合は障害物や着陸帯の面積など、ローターやテールローターが障害物にぶつかることは無いように保証されていますし、傾斜の具合も制限内であることが証明されていないと着陸できないことになっています。

 唯一パイロット自ら自分の感覚で安全性を確認する必要があるのは、物資輸送での荷吊り、荷下ろし中の周りの障害物との離隔などを判断する場合です。

 つまり同じヘリのパイロットであっても、米軍と日本の民間ヘリパイロットの間にはヘリの操縦上での安全性確保において、決定的な差があることを理解していただけると思います。

 つまり米軍のヘリパイロットは自分の技量の範囲内で安全性を確保しながら、より高度な、難易度の高い離着陸や低空飛行を行い、日本のヘリパイロットは航空法で安全性を保障された中でしか飛ばないという大きな原則の違いがあります。

 どちらが技術が上か、どちらがヘリの特性を生かしたより困難な飛行ができるかは一目瞭然となります。

 つまり日本の民間ヘリパイロットは下手くそ、米軍のヘリパイロットはより優秀と言うことになりますが、日本の自衛隊のヘリのパイロットはちょうどこの双方の中間程度かなと想像します。

 ドクターヘリなどの登場で、この点で少し問題点が出てきたのは、日本の航空法が改正されて、写真のような運航をパイロットの自らの判断で実施して、救助して良いとなったことなのです。

 ヘリ導入以来、航空法で安全性を保護されていた日本の民間ヘリパイロットが、何の訓練もなくいきなり写真のような運航を強いられたら墜落事故は連続すると予想されますが、見事に防災へり3機が墜落し30人近い方が亡くなっています。

 やはり写真のような訓練を常時行い、パイロットを鍛えて安全性に対する耐性と技量向上を図るべきでしょうけれども、訓練は従来の航空法で禁止されたままとなっています。

 おまけに団塊の世代のベテランパイロットがどんどんリタイヤし、経験の少ない若年パイロットが機長で飛ぶようになっていて、写真のような離着陸はほぼできないということになりそうなのですがさて、どうしたものやらほとんど対策は出てこないようです。
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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