自治医科大病院ヘリポート完成、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f1c79d85317d7e68a06aa174d54777f410c56c5
栃木県の自治医科大病院の駐車場棟新設に合わせて、屋上ヘリポートが完成したとニュースが報じています。
栃木県はヘリコプターを製造する富士重工があり、国内では愛知県と岐阜県などだけなので、県がヘリコプターを導入するのも早く、ドクターヘリも防災ヘリも早く導入されているようです。
ドクターヘリの導入も早く、独協医大病院が基地病院となっていて、他ではみられない、地上のヘリポートで広い芝生の敷地に格納庫給油施設など大変立派な設備を誇っています。
大手ヘリ会社が主導して始まったドクターヘリの空き地のヘリポート、格納庫なし、燃料のドラム缶雨ざらし、運航指令室は倉庫の片隅程度の大変お粗末な環境に比較して、大変立派な施設でスタートした基地病院ですが今ではそれがまともに見えるようにまで進歩してきたようです。
そのような中で、栃木県内の大きな救急病院の一角を占める自治医科大病院に立派ななヘリポートを新設されたようです。
自治医科大は日本国中の各県の過疎地医療な度を担う医師を養成するための医科大であるということは、ほとんど知らなかったのですが、各県から優秀な学生が選抜されて集まる自治医科大前と言う、JRの駅があるほど大きな設備で、病院も大規模ですが、ドクターヘリの基地病院ではなく、ヘリポートもグランドを使用していたようですが、この度立派なヘリポートが新設されたようです。
私が住む町奈良県王寺町でも付近にある県立病院が移転新設されることが決まっていて、駅前に結構な高層ビルを建てて、駐車場、商業施設、病院の三層構造を予定していたようですが、知事選での政変で法隆寺近くの水田地帯に急遽変わったそうです。
このニュースでもドクターヘリ用のヘリポートの話題が新聞に出るなど、今では病院とヘリポートは設計以前の初期から検討課題になるなど、元ドクターヘリパイロットから見ておかしなヘリポートは作られなくなってきていて、安心して見守ることができるようです。
そういえば数十年前ころ莫大な補助金を使って作られた、日本国中に数十以上もあるらしいヘリポートもどきのヘリが離着陸できない建造物は今、どのようになっているのでしょうか、、、、
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オスプレイ 全機飛行停止、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/65ba245998da783f34d577c0f8978fece0df2cba
米軍は世界中で運用しているオスプレイ全機を飛行停止したと発表したようです。
墜落してからほぼ1週間も過ぎ、左翼メディアは内心遅いといらだっていたと思いますがかなり控えめの報道姿勢だったように見受けました。
普段なら、ギャーギャーと喚き散らすような大きな出来事なのですが、第三者に被害がなく、素人のメディアには激しく追及するほどの知識がなかったのか、原因を理路整然と報道できるだけの知識もなかったのでしょう。
さてオスプレイは今後どうなるのでしょう。
今から遡る事、30年以上前、アメリカからベル社のテストパイロットがユーザーサービスで八尾空港へきて、パイロットからベル社のヘリに対する疑問や質問、希望などを直接聞くという会議が持たれたことがありました。
当時は多分、オスプレイ開発の最終段階で、部門が違っても、テストパイロットならいろいろ知っているだろうと、拙い英語でちょっと聞いてみたことがありました。
飛行機モードで長いプロペラを前方に向けて飛んでいて、着陸のためヘリモードに変えようとして動かなくなったどうするのだというのがその質問でした。
緊急脚下げのハンドルのようなものを回すのかとも思ったのですが、答えはプロペラの向きを変える油圧系統はエンジン駆動が2系統、電動ポンプ系統が1系統、計3系統あるので、同時に3つとも故障することはありえないので、必ずヘリモードに変換できるというのがその答えでした。
今回の事故では飛行機モードからヘリモードに変えてすぐに、片方のプロペラの推力がゼロとなって、ロールを打ったようですから、飛行機モードのまま、プロペラを破壊しながら、飛行機のように強行着陸すれば、死ぬことはなかったかもしれません。
御巣鷹山のジャンボはしっぽのところに3系統の油圧ホースが通っていて、全部切れて操縦不能になって墜落しましたが、大型ヘリは2系統はしっぽまで行っているものの、1系統はローターだけを動かすようになっていて、最悪何とか着陸できるようになっていますので、ヘリのほうが進んでいるということになります。
さてオスプレイの今回の事故の内容は墜落直後からほぼわかっていて、今後どのようにするかは、メーカーの技術者を含めて軍や政府など全員集まって協議したことでしょうけれでも、有効な対策が決められないまま、飛行停止せざるを得なかったのでしょう。
オスプレイよりいち早く、ほぼ50年も前から開発をはじめ、ベル社がオスプレイに集中するためにイタリアのアぐスタ社に譲ったAW609はいまだに実用化できず、下手をするとこのままオスプレイとともに消える運命にあるのでしょうか。
AW609は20年ほど前には実用化が近いと、売り込みもあったのでぜひ乗ってみたいと思っていたのですが、運がいいのか悪いのか、もし乗っていたら今まで生きていなかった可能性も高いかもしれません。
パイロットは乗る飛行機の種類によって運命が決まり、下手をすると最新鋭機と運命を共にする可能性があります。
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一年で一番日の入りが速い日、、、、

https://weathernews.jp/s/topics/202312/030205/
ウェザーニュースのホームページを見ると一年で一番日の入りが早い時期は12月初旬だと出ていました。
冬至は一年で昼間の時間が一番一番短い日ですが、日の入りと日の出の時刻が少しずれているので、このようなことが起きるようです。
ドクターヘリはどこかの広場にも離着陸するので、日の入り後には暗くて、障害物が見えないので危険性が高まり、航空行政から夜間は飛ばないようにきつく指導されています。
ヘリには車のヘッドライトと同じようなライトが装備されているので、障害物は見えそうに思いそうですが、照射距離はほぼ前方100メートルくらいが有効で、それ以外は何も見えませんから、安全が保障されているところにしか着陸できません。
日本でほぼ一番日没時間が早いところは北海道東部で釧路では3時47分が一番早い時間で沖縄では6時35分くらいなので約2時間の差があるようです。
となると北海道と沖縄のドクターヘリの運用時間には2時間近い差があり、朝のスタートが同じだと、運航時間には2時間の差が出ますので、北海道では朝の運用開始時間は7時くらいにする必要がありそうです。
といっても実際に勤務するクルーは短い待機時間の恩恵を受けるのはこの時期くらいなので、明日からまた一日1分ずつくらい長くなって、6月の夏至の時期まで遅くまで飛べるようになります。
北海道の釧路付近で植林地の野ネズミ退治の薬を散布する作業を20代のころ、毎秋に飛んでいた当時、内地の常識で」午後3時くらいに離陸する最後の離陸をした時、40分程度のフライトを終えて,進路を向けると薄暗くなってしまい、着陸するときにはほとんど真っ暗と言う経験がありました。
狭い国土と言っても、細長い国土で、実質2時間の時差があるので、北海道東部は時差を設ける必要性を感じるほどですが、現地の方たちはそれなりに慣れているのでしょう。
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ドクターヘリ、結構多い転落事故、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/aadf964ed58ee8b85ae83f423087d71da98f8cf0
12月5日 北海道千歳市で木材の伐採作業中に9メートルから転落し、50代の方が死亡されたようです。
また最近では滋賀県で送電線の鉄塔上での作業を終えて降りる途中、30メートルから転落して死亡された例もあったようで、転落事故はちょっとした高さでも死亡する可能性がある、大変危険な事故で、ドクターヘリの出動要請のキーワードにも転落という言葉が入っていて、出動回数は結構ありました。
打ち所が悪いとか、下がコンクリートだとかの場合、最悪2メートルでも命にかかわる場合があり、特に意識がない場合は即ドクターヘリが有効となります。
また山林作業の場合は救出に防災ヘリが有効な場合もあり、連携が有効な場合もあります。
単に転落と言う場合のほか、チェーンソーやエンジン草刈り機を操作中に転落する場合や、庭の植木の手入れ中に園芸工具とともに転落とか、ドクターヘリの出番がかかることもあるようです。
建設現場の工事中に転落して、組み立て中の鉄筋に突き刺さって、串ざし中吊りになった悲惨な例もありました。
また、転落事故と出動がかかって、現場での診断で脳梗塞と言うような例もあります。
12月から3月まで、雪国では屋根の雪下ろしで高齢者の方が転落される場合例も多発しますので、十分に気を付けて無理のない作業をされるように、けがの無いよう、冬を越してください。
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オスプレイの後継機、V280 バロー、、、

オスプレイの製造は朝日航洋 の大先輩パイロット宮田さんが言っていた、ベル社のような町工場程度の中小企業ではとても無理で、ボーイングやバートルと組んでやっと実現したようですが、それでも25年度で製造を打ち切るという話が出ています。
そして、後継機にしてはややコンセプトが違うようですが、写真のような、小型のSH60程度の大きさのV280のの採用が決まったようです。
オスプレイはCH47チヌークやCH53と同じ大きさで、この機種にすべてをとってかわることを狙って実用化したようですが、すでにあきらめたようです。
V280とオスプレイは何が違うかと言うと、オスプレイはエンジンとギアボックスに繫がるプロペラが一体構造で、すべてが90度向きを変える構造ですが、5000馬力×2 すべてを向きを変えることはどうあがいても、構造的に持たないとあきらめたようです。
そこで、V280はエンジンとギアボックスは固定とし、向きを変えるのはシャフトとプロペラだけにしたようです。
一番振動に弱いエンジンギアボックスを固定として実験を重ねて、多分自信を持ったので、採用し、しかも機体の大きさは約半分で、長期的には、何千機も飛んでいるS60の後継機として、将来的にすべてを入れ替えるビジネスのほうが勝ち目があると踏んだようです。
ヘリコプターのローターは長いほど空力的な効率が良く、より少ない馬力でより重くてもホバリングできるので、見たところ、V280とオスプレイのロータはほぼ同じくらいの直径のように見えますので、ホバリングもオスプレイより有利にできそうに思えます。
オスプレイは空力的に不利な状態なのに、より大きなホバリング性能を求めるために、大馬力を採用せざるを得なかったことも、エンジンローターの駆動システムの振動に対する、強度不足を招き、何回もの予防着陸をせざるを得なくなって、決め手の改修が及ばず、製造中止を決めたのでしょうか。
空飛ぶ車のほとんどの機種がドローンのような直径の小さな、空力性能の悪いロータを採用していますが、これが致命傷になるような気がして仕方がないのですが、結果はどうなることでしょう。
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