大晦日 寒波襲来か、、、

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 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6346837

 いよいよ令和元年も今日で終わり、明日は前線の通過で大荒れの天気となり、寒気が下りてくるようです。

 暖冬で推移していた中、いきなり一級の寒波が来そうですが、ヘリパイロットにとっては厄介な時期の到来です。

 日本の半分のドクターヘリはこの時期から約3か月、降雪中の飛行や積雪地離着陸に付き合うことになり、後の半分のヘリも冬型気圧配置の強風と戦う毎日となります。

 ヘリコプターの仕事の中でも天候判断が難しいのがドクターヘリで、天候条件が悪い中、5分以内の短時間に飛ぶかどうかの判断に迫られ、しかも患者さんの命がかかっているとなればそう簡単に飛べませんと言いにくいところです。

 ドクターヘリ防災ヘリのパイロットの充足状況は2倍はいませんので、正月の勤務は3年に一回程度休める程度でしょうか、ほぼ毎年正月はどこかへ出張していて家にいた記憶があまりなく、因果な商売と妻子は思っていたことでしょう。

 引退した今は毎日が日曜日で気楽に過ごせますが、全国で悪天候の条件の中で正月も盆も連休も関係なく勤務する運航関係者、医療関係者には感謝あるのみです。

 お正月は通常の患者さんに加えて、お屠蘇気分の酔っ払い事故と高齢者が餅を喉に詰める事故が良く起こり、ドクターヘリは忙しい時期となります。

 くれぐれも安全運航で良い正月を迎えてほしいものです。

 小うるさいブログですが来年度もご愛読、よろしくお願いします。 良い年を迎えてください。
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アメリカでは連続事故 5名死亡、、、

大阪城

 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191229-00000016-ann-int

 26日のハワイでの遊覧ヘリの事故に続いて、28日にはルイジアナで双発小型機が離陸直後に墜落し、5名が亡くなったようです。

 アメリカは世界一の航空王国で特に小型機やヘリの小型機が圧倒的に多く、しかも自由に飛んでいるような印象があり、やはり事故も多いようです。

 報道ではほとんど詳しい情報がありませんが、どうやら離陸直後に何らかの不具合が起きて、着陸を試みようとしていたそうですが電線に引っかかり、郵便局の駐車場に墜落して炎上し、地上の人にもけが人が出たようです。

 通常、航空事故が起きると事故の調査がなされ、再発防止策が明らかになります。

 しかし航空事故調査には世界中どこでもかなりの時間がかかり、通常飛んでいるパイロットや運航関係者は原因が特定されて再発防止策が出るまで飛ばないわけにはいきませんので、少ない情報からでもある程度の原因に迫って、自らどうするべきかを考えて実行する必要があります。

 遠いアメリカの話だから自分には関係ないとたかをくくっているパイロットは長生きしないかも知れません。

 小型とは言え双発の飛行機だから、片方のエンジンの故障では墜落しないのではないかと思う方が多いと思いますが、実はEC135など小型双発ヘリも同じようなことが言え、一定の条件下では片方になると高度が保てない、つまり不時着するしかないというカテゴリーの航空機が存在します。

 その点、旅客機やへりでも中型機以上のTA級のカテゴリの航空機はどのような条件下でも片方のエンジンで離陸を継続でき、安全に着陸できる性能を持っているものとは明らかに安全性が違っています。

 ドクターヘリが離陸時に垂直に高くまで上昇する場面で片方のエンジンが止まると墜落する可能性が高く、騒音回避とは言えこのような危険な飛び方は避けるべきでしょう。

 さて、事故機は片方のエンジンが止まったかどうかはわかりませんが、どうやら不時着を試みようとしていたという目撃証言があり、最終的には電線に引っかかって墜落したようです。

 飛行機でもヘリでも正式な飛行場やヘリポートへ正常な経路を経て離着陸する場合は電線に引っかかることが無いようにルート上での障害物からの安全が保障されていて、電線にぶつかることはありませんが、非常事態でルートを無視したり、飛行場へリポート以外の場所へ着陸を試みるときは電線など障害物にぶつかる可能性があります。

 つまり 小型双発機の緊急事態や、ドクターヘリの急な指定場所以外へ着陸やD-CALL-NETでの昼夜間の離着陸やホイストではパイロットは通常以上の緊張と忙しさの中で障害物を自ら見つけて回避する大変忙しいワークロードとなります。

 今回の事故機のパイロットが緊急事態で着陸中に、うまく電線を見つけて回避出来れば死ぬことはなかったことでしょう。

 パイロットは赤の他人が地球の裏で起こして死亡した事故から、自分にとって大変重要な教訓を得ることが出来れば事故で死ぬことなく生き残れるかもしれません。

ハワイで遊覧ヘリ事故、7名死亡か?

ハワイ旅行

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191228/k10012231161000.html

 ニュースによると26日午後、ハワイ北部のカウアイ島で、乗客6人とパイロット1人の合わせて7人が乗った観光用のヘリコプターが墜落死6名が死亡残る1名が行方不明となっています。

 日本で遊覧飛行のヘリが墜落したことはあまり聞いたことはありませんが、アメリカでは時々遊覧飛行のヘリや小型機が墜落する事故が起きています。

 日本では観光地で継続的に遊覧飛行をする場所がないのか、採算が合わないのか需要があまりないと言えそうです。

 ハワイは日本人観光客が多く、日本人の犠牲者が出ていないか心配されましたが、今回は搭乗していなかったようです。

 ヘリコプターの事故が起きると自称ヘリ評論家の出番ですが、何の情報もなく想像した事故原因につながる情報がネットでぞろぞろと出てきました。

 今回の事故の直接の原因はごく低い対地高度で飛行し、前方にある壁のような稜線か山の頂を飛び越えようとしたときに上昇に失敗して引っかかって墜落したと想像できます。

 ネットで検索しているとこのヘリ遊覧に参加したお客のレビューは198件も出ていて、狭い谷間の中を左右に切り返して壁ぎりぎりで通過したり、滝のしぶきが当たるまで接近したり、低空で稜線をぎりぎりの高度で飛び超えるときに野生の動物をまじかに見て感激したというような書き込みがありました。

 お客のヘリの飛行体験を盛り上げるような、リスキーなフライトを日常的にやっていた形跡がレビューに出ていましたが、事故直後で書き込みを削除する余裕がなさそうです。

 飛行方法に問題があるのですが、さらに、エアバスの350Bと言うもともと6人乗りを7人の座席を付ける発展型で飛行時間が1時間程度ですから1時間半程度の燃料を積み、さらに海上を飛行するため緊急フロートと言う50キロ程度の追加装備をすると、かなり重い状態で飛んでいたということになります。

 普通ヘリが故障や緊急状態になるとパイロットは無意識に速度を落とし、100キロ以下60ノット程度にしますのでこの状態で墜落しても普通は生き残る可能性がかなり高くなるので、全員死亡と言うことなら100ノット、200キロ近い速度で稜線に突っ込んだ可能性が高いでしょう。

 滝の近くでホバリングでしぶきを浴びる飛び方なら墜落しても全員が死ぬことは考えられませんが、高速で狭い渓谷を縫って飛んでいて誤ってぶつけたら全員死んでもおかしくはないでしょう。

 長野県防災ヘリの墜落の状況とうり二つの事故であるというのが自称、ヘリ評論家の結論です。

 遊覧飛行のパイロットはただ普通に飛ぶことではお客の満足度が十分でないと、余計なサービスをしたくなるものですが死んでしまっては元も子もありません。

パイロット 飛行機降りたら何をする??、、、

デッキ

 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6346611

 昨日はエアーDOの68歳のパイロットがラストフライトをく迎え、機長の息子と一緒に飛んだという大変めでたいニュースが出ていました。

 男の一生の仕事を68歳まで無事に過ごし、しかも最後に息子と一緒に飛ぶとはパイロット冥利に尽きる話でした。

 わが身を振り返ると18歳で航空学生に採用されてから、64歳目前でヘリを降りるまで危険な仕事で自身も一度はスマトラで墜落して九死に一生を得て無事でしたが多くの先輩後輩同僚を事故で亡くす棘の道でした。

 同僚後輩には70歳近くなっても飛んでいる恵まれた仲間もいますが、人生100年、いずれは飛行機を降りて30年近い年月をいかに過すかと言う難しい問題に直面します。

 私自身はボランテイアの歴史ガイドと言うなかなか面白い道を得ることが出来、少しは勉強、少しは怪しい知識のガイドで町内をご案内しています。

 さてほかに何をしているかと言うと、現役で飛んでいた当時からこのブログが延々と続いていて、好き勝手なことを書き散らしてお世話になった上司先輩同僚から顰蹙を買いながらも、少しはヘリコプターの世界に役に立たないものかと悪戦苦闘しています。

 ほかに何をしているかと言うと、家の内外を触るのが好きと言うか、必要に迫られるという面もあるのですが、色々とごちゃごちゃやっています。

 今年4月から5月にかけて近くの中古住宅へ引っ越した関係で、前の家でも作ったデッキをDIYでやることに決め、総工費10万円、工期2か月でほぼ完成させました。

 地面に打ったコンクリートが廃水の関係で平らでなく、基礎つくりには大変苦労しましたが5,6人乗っても大丈夫そうです。

 あとは5坪程度の裏庭を家庭菜園にする工事は来年春までに仕上げるつもりです。

 もう一つの目標は、来年夏に富士登山を歴史仲間から誘われて、予備訓練を始めたところです。これは複数のヒマラヤ経験の方が指導していただくことになり、訓練で落伍しなければ実現しそうです。

 ヘリを降りた当初はキャンピングカーで自分が飛んだところ、着陸したところを全国的に訪れてみたいと思っていましたが少し忙しくて実現しそうにありません。

 しかし、引っ越しや実家の取り壊し、日曜大工用に買った軽トラをキャンピングカーに自作することも視野に入れて、後5年ほどしたら実現するかもしれません。

 飛行機を降りてもすることが一杯の幸せな人生です。



 

今度は航空局パイロットが飲酒発覚、、、



 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00000048-jij-soci

 パイロットの飲酒が大きく問題となっているさなか、ついに行政として取り締まる方の中ならアルコール検査に引っかかった事例が出てきたとニュースになっています。

 パイロットの飲酒発覚は、ほとんど毎月のようにニュースとなっていますので表に出てこない部分を推定すると日常茶飯事と言えるようです。

 これでは法律や道徳、職業倫理でいかに清廉潔白を求めても人間の性で防ぐことは不可能と言うしかなさそうです。

 航空行政の国土交通省航空局に所属するパイロットは今回捕まった飛行検査の航空機に乗るパイロットと航空従事者試験管のみで50人程度でしょうか。航空大学校は確か独立行政法人になりましたので別枠とは言え双方でほぼ100人と言うところでしょうか。

 100人程度しかいない中でついに捕まったとニュースになっていますが、ごく近い時期には航空管制官の就業前の飲酒検査をするそうですから、これは大変なことになりそうです。

 なにしろ航空管制官は4500人もいるそうですから、身に覚えのある諸氏は首を洗って待っていろと言うべきでしょうか。

 先日のANAのパイロットは懲戒免職で退職金もパーと言う厳しい処分だったのですが、今回の事例も、免許不携帯も結果は同じようにフライトの遅れや欠航を出したのですから厳しい処分が出てもおかしくはないのですが、次々に首にしていって、気が付いたらパイロットは一人もいなくなったという笑えない笑い話になりそうです。

 このようなパイロットの飲酒摘発が続くことは検査が正常に機能していて、酔っ払いパイロットが飛ぶということが起きていないという良い状態と言うべきなのでしょうか、それともパイロットたるもの聖人君子であるべきだという正論で押し通すしかないのでしょうか。

 何か良い知恵がないものでしょうか。
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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